書籍案内 【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 改装新訂3版
新用語・技術を大幅追加しリニューアル!
- デジタル・トランスフォーメーションと共創
- デザイン思考とリーンスタートアップ
- IoT とモノのサービス化
- 機械学習とディープラーニング
- ゼロトラスト・ネットワーク
- クラウド・バイ・デフォルト原則
- アジャイル開発と DevOps
- ブロックチェーン
- 量子コンピュータ など
言葉は知っているけれど、
それが何なのか、何ができるようになるのか、なぜそんなに注目されているのか、
あなたはご存知ですか?
ITの常識をあなたのビジネスの武器にする
そのためのお手伝いをさせて頂きます。
本書の概要
ネットを見ていてもわからないIT用語について、意味や役割、背景やビジネスとの関係が分かりやすく説明されていると大好評だった『【図解】コレ1枚でわかる最新トレンド』が3年ぶりに全面刷新、最新のキーワードを盛り込み144項目にボリュームアップ。最新のITとビジネスのトレンドを知るために必携の1冊!
- 前作になかった「デジタル・トランスフォーメーション」を新たに章として設け、いま注目のキーワードも多数収録。
- デジタルとは何か、これまでのビジネスにどんな変化を強いるのかといった常識、ERPやCRM、SCMなどの基本的な知識についてもわかりやすく解説。
- 掲載する図版はすべてPowerPointデータでダウンロード、ロイヤリティフリーで利用でき、提案書や企画書の資料、研修や勉強会の素材としてご活用いただけます。
こんな方におすすめ
- 最新のIT/デジタルをビジネスに活かしたいビジネス・パーソン
- 自分たちのこれからを考えたいITベンダー、SI事業者、情報システム部門の方
- ITのいまの常識を知っておきたい大学生や就活生
本書について
「ITは大切だ!」
そんなことは分かっていても、難しくてついてゆけないと、尻込みしてはいませんか。
「新しいITのキーワードについてゆかなければ!」
でも、どんどん出てくるし、どれが重要なのか、自分たちのビジネスに、どう役立つのか分からないし、追いかけきれないとモヤモヤしてはいませんか。
そんなお困りを解決するために、本書は生まれました。
ITに関わるトレンドは多岐にわたり、お互いが複雑に絡み合っています。ITに関わる専門家でさえ、それを見渡し、体系的に理解できている人はわずかです。ましてや、それをわかりやすく説明できる人など、さらに限られています。
それでも、ITは私たちの日常にこれまでになく深く関わり、ITを味方にできなければ、ビジネスで生き残ることは難しいのが現実です。せめて、そんなITのトレンドを体系的に見渡すことができる書籍があればと探してはみたものの、想いにかなうものを見つけることはできませんでした。
ならば自分で書いてしまえと作ったのが、2015年に出版した本書の初版です。世の中に広く散らばるITのキーワードを大きなテーブルに拡げ、これを歴史やビジネスの文脈で並べ替え、その「さわり」と「役割や価値」をできるだけわかりやすい表現で、体系的にまとめようと仕立てました。
それから4年半が経ちました。途中2017年に第2版で「最新」をアップデートしましたが、さらに3年が経ったいま、もはやそれさえも「最新」とは言えなくなってしまいました。
例えば、「デジタル・トランスフォーメーション」という言葉は、いまでこそ誰もが見聞きする言葉になりましたが、2年前は一部のITアナリストが語る程度でしかなく、25年前の「インターネット」、10年前の「クラウド」ほどの認知度しかありませんでした。しかし、これらが、世界の有り様を大きく変えてしまったように、「デジタル・トランスフォーメーション」もまたそんな可能性をうかがわせる言葉へと、いまその存在感を高めています。
また、AIはいまや私たちの日常に溶け込み、IoTはそんなAIを支える仕組みとして、ビジネスに深く関わっています。これもまた、2年前には、「すごいねぇ、そんな技術があるんですねぇ」と言っている程度でもなんとかなりましたが、もはやそんなことでは、非常識の誹(そし)りを免れません。
5G(第5世代通信システム)が本格的なサービスを開始すれば、社会やビジネスの常識をひっくり返してしまうでしょう。ブロックチェーンは様々な形で実用の段階に入りつつあります。少し前までは未来の技術と考えられていた量子コンピュータもまた、いまやビジネスの現場で使われ始めています。
本書では、改めていまの「最新」を見渡し、これまでの解説を見直すとともに、前版にはなかった、「これから」を牽引するテクノロジーについても新たな項目をふんだんに盛り込みました。
「ITは難しくて、よくわからない!」
もうそんな言い訳はもうやめにしませんか。私たちの日常はITなくして成り立たないし、ITを味方に、いや武器にできないビジネスに、もはや未来はありません。ましてや「ITの戦略的な活用」や「ビジネスのデジタル化」なんて、できるわけがありません。電車やバスの乗り方が分からなければ生活できないように、ITを知らなければビジネスができない時代になったのです。
例えば、新しく自宅を建てるとき、「なんでもいいから、格安で住み心地のいい家を作ってくれ」と建築会社に頼み、出来上がった家を見て「こんな家を頼んだつもりはない」と文句を言っても後の祭りです。
どうしたいのかは施主の責任です。ITの場合も同じ話です。何を解決したいのか、何を実現したいのか、それを決めるのは「当事者」であるあなた自身です。その手段として、ITにできること、できないこと、そして、自分の「どうしたいのか」にどのように応えてくれるのか、そのアタリをつけておく程度のことは、最低限できなくてはなりません。その上で、ITの専門家である情報システム部門やITベンダーに相談するのがスジというものです。そのとき、ITについてはなにも知らないでは、「なんでもいいから、儲かるシステムを作ってくれ」というしかありません。
もちろん、システムを設計する、プログラムを書く、ネットワークを構築するなどは、専門的な知識や技能を持つ人たちに任せればいいのですが、ITの最低限の常識がなければ、そんな彼らと真っ当な話すらできません。彼らの提案や見積は妥当なのか、これで自分たちのビジネスはうまくいくのかが分からないでは仕事になりません。
昨今、システム開発が失敗して訴訟になるといった事件をよく耳にしますが、それは必ずしも専門家たちの不手際が原因ではなく、事業に責任を持つ当事者や経営者が、最低限のIT常識さえ持たず、丸投げしてしまったことが原因であることも少なからずあるようです。せめて、このIT用語が何のことを言っているのか、ビジネスでどのような役割を果たしてくれるのかといった程度の知識は、常識として持ち合わせていたいものです。
「進化が早すぎてついてゆけない」
ついてゆくのではなく、先を見通すことです。一歩先んじてこそ、チャンスは自分の味方になってくれます。昔も今も、変化のなかった時代はありませんでした。これからも同じです。そして、その変化を先取りできた人たちが、チャンスを掴んできたことも変わりません。
本書は、そのための最新ITの常識を、専門知識を持たない方にもご理解頂けるように、分かりやすく体系的に整理しました。
また、ITの仕事に関わっている方でも、新しい言葉についてゆけずに、困っている方もいらっしゃると思います。そんな方にとっては、いまの常識を改めて整理して見渡すのにお役に立つでしょう。
就活生や新入社員の皆さんにとっても、ビジネスの現場で必要とされているITの最新の常識を体系的に学ぶ教科書として、うってつけの内容です。
ひとつひとつのテクノロジーを深く理解するには、それぞれについての専門書を、お読みください。本書の役割は「深く理解する」ことではなく、「広く見渡す」ことです。そして、自分たちの取り組むべきテーマやビジネスへの活かし方を考えるきっかけがご提供できればと思っています。
前版同様、本書の説明で使っている最新チャートのパワーポイント版をロイヤリティフリーでダウンロード頂けるように致しました。その方法については、本書の最後で説明しています。どうぞ、企画書や提案書、勉強会の教材として使ってください。
ITの常識をあなたのビジネスの武器にする
そのために、本書をご活用いただければと願っていいます。